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ニワトリ計画、その後


先日、出張から帰ってくると、
「お母さん、大家さんニワトリOKしてくれたよ」という長男の言葉で迎えられた。
プレゼンのアポ取りしようと、大家さんに電話したところ
口頭で承諾をもらえてしまったとのこと。
これはマズイ。
手間取る予定だったゲートがひらいてしまったようで、
思案中だった親が焦ることになった。

とりあえず、まず息子の鶏飼育計画書を開いてみた。
当然ながら、詰められていないのは一目瞭然だったけれど、
そもそも親だって養鶏の経験などないのだから、
この家で飼えるかどうかの判断なんてできない。

どうしたものかと考えていたら、
その週末、泊まりにいく予定にしていた友人のところが
鶏を飼っていることを思い出した。
そしてもうひとつ、その翌週遊びに行く予定していた友人もまた、
鶏飼っていた経験のある人だった。
どちらも、息子もよく知っている人だった。

息子は、友人たちから話を聞いたりしながら、いま計画を詰めている。
当然、私たちも聞き耳立てている。

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うちまで来てアドバイスしてくれた、兄貴みたいなツヨシくん。





飼うことを許した訳じゃないけれど、
どんな鶏を、どんなふうに飼っていくのか、
小屋の形状や建材、日課になっていくこと、解決すべき問題など、
日々の会話に、鶏の話題が増えた。
図らずも、 ニワトリ計画は展開している。

親として、息子に甘い顔はできないけれど、
息子の味方になってくれる大人がいるということは、
心底ありがたいと思う。感謝。


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関係あるような、関係ないような話。

ちょうど私の出張中に授業参観があったらしい。
主人が末っ子連れでいったそうで、そのときの様子を話してくれた。

「遅れて、途中からしか観てないんだけど、、」と前置きして
《命の重みは等しいか》という話題の中で、
クラスの皆が〝命の重みは等しい〟という方に手を挙げ
うちの長男だけが、そうは思わない方に挙手したのだという。
そして、その理由として
「実際に経済動物というのがある__」という話をしたそうだ。
〝命の重みは等しい〟方の子たちからの意見はなかったらいしが、
「ペットが死んで悲しかったから」と言った子がいて、
先生からは「そうか、君には体験があるんだね」と言い添えられたのだそう。

主人の報告はそこまでだったけれど、
晩ごはんのときに、飛んでいる蚊をパチンとしながら
「命の重みが等しいとしたら、蚊もころせないな」
と言った主人の言葉が、どこか長男を擁護しているようで、可笑しかった。
いつも長男と言い争ってばかりの主人だけど、
一人きりで意見を言う長男を、
いつもと違った目で眺めていたのかもしれない。


息子の発言が批判されるとしたら、それは私たち親の責任。
そういう世界を、見せてあげられていなかったということ。


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猟に同行することが増えた私は、
イノシシ&鹿料理にますます熱が入ってきました。
煮込みシチューは給食鍋で、ラピュタに出てくるシータ気分。









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by adusaadusaadusa | 2017-07-12 11:01

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by 繁延あづさ