ニワトリ計画、その後
2017年 07月 12日
先日、出張から帰ってくると、
「お母さん、大家さんニワトリOKしてくれたよ」という長男の言葉で迎えられた。
プレゼンのアポ取りしようと、大家さんに電話したところ
口頭で承諾をもらえてしまったとのこと。
これはマズイ。
手間取る予定だったゲートがひらいてしまったようで、
思案中だった親が焦ることになった。
とりあえず、まず息子の鶏飼育計画書を開いてみた。
当然ながら、詰められていないのは一目瞭然だったけれど、
そもそも親だって養鶏の経験などないのだから、
この家で飼えるかどうかの判断なんてできない。
どうしたものかと考えていたら、
その週末、泊まりにいく予定にしていた友人のところが
鶏を飼っていることを思い出した。
そしてもうひとつ、その翌週遊びに行く予定していた友人もまた、
鶏飼っていた経験のある人だった。
どちらも、息子もよく知っている人だった。
息子は、友人たちから話を聞いたりしながら、いま計画を詰めている。
当然、私たちも聞き耳立てている。
飼うことを許した訳じゃないけれど、
どんな鶏を、どんなふうに飼っていくのか、
小屋の形状や建材、日課になっていくこと、解決すべき問題など、
日々の会話に、鶏の話題が増えた。
図らずも、 ニワトリ計画は展開している。
親として、息子に甘い顔はできないけれど、
息子の味方になってくれる大人がいるということは、
心底ありがたいと思う。感謝。
図らずも、 ニワトリ計画は展開している。
親として、息子に甘い顔はできないけれど、
息子の味方になってくれる大人がいるということは、
心底ありがたいと思う。感謝。
関係あるような、関係ないような話。
ちょうど私の出張中に授業参観があったらしい。
主人が末っ子連れでいったそうで、そのときの様子を話してくれた。
「遅れて、途中からしか観てないんだけど、、」と前置きして
《命の重みは等しいか》という話題の中で、
クラスの皆が〝命の重みは等しい〟という方に手を挙げ
うちの長男だけが、そうは思わない方に挙手したのだという。
そして、その理由として
「実際に経済動物というのがある__」という話をしたそうだ。
〝命の重みは等しい〟方の子たちからの意見はなかったらいしが、
「ペットが死んで悲しかったから」と言った子がいて、
先生からは「そうか、君には体験があるんだね」と言い添えられたのだそう。
主人の報告はそこまでだったけれど、
晩ごはんのときに、飛んでいる蚊をパチンとしながら
「命の重みが等しいとしたら、蚊もころせないな」
と言った主人の言葉が、どこか長男を擁護しているようで、可笑しかった。
いつも長男と言い争ってばかりの主人だけど、
一人きりで意見を言う長男を、
いつもと違った目で眺めていたのかもしれない。
息子の発言が批判されるとしたら、それは私たち親の責任。
そういう世界を、見せてあげられていなかったということ。
煮込みシチューは給食鍋で、ラピュタに出てくるシータ気分。
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by adusaadusaadusa
| 2017-07-12 11:01