6年生への読み語り
2014年 07月 02日
昨日は、念願だった、小6のクラスへの読み聞かせだった。
娘が熱を出したので、おんぶして行ったら、
「かわいい!」「ちっちゃい」「笑ったあ」と女の子が言ってくれ、
教室がなごんで助かった。
読んだのは、オールズバーグ作、村上春樹訳の絵本、
『いまいましい石』(河出書房新社)。
途中で10分を超えてしまい、読み終えてそそくさと出てきてしまったけれど、
子ども達が真剣に聞き入ってくれていたのは感じていたし、
「今年度は6年生に挑戦したい !」と思っていたので、念願叶って感無量。
時間切れで、さっと出てきたのは結果的によかった。
先生が親切心から「感想は?」と手を揚げさせてくださることがよくあるけれど、
個人的には、感想なんて言ってもらわなくてもいい。
ふと思い出したり、ぼんやり考えたり、咀嚼してくれたら、それがいいなと思う。
子ども達の、あるひとつの、読書体験に加えてもらえるだけで、
じゅうぶんに嬉しいし、光栄だ。
もうひとつ候補にしていたのは、小川未明の作品『野ばら』。
集団的自衛権の閣議決定にピタリのタイミングで、すごく迷った。
結局、絵がなく言葉だけで聞かせるには、
朗読の練習をもっとしたいという気持ちもあり、
今回は見送った。
国語の教科書で『野ばら』に出会った人は多いと思うが(光村図書だった)、
今でも教科書に載っているのだろうか__
子どもの読書体験という意味では、教科書は大きいと思う。
田中正造、アンリ・デュナンなど、
大きな流れに抗って、弱者を切り捨てまいと尽した人がいたことを、
社会の教科書では足りない部分を、国語の教科書が教えてくれていた。
勉強嫌いで赤点ばっかりとっていた私だけど、
ぼんやりと読んでいた教科書の、あの作品やこの作品が、
頭のどこかにあって、ときどき何かの拍子に、ぽろりと出てくる。
当時の担任の先生の顔と一緒に。
(一年前の長男の写真、やっぱり幼いな)
息子たちの音読を聞きながら、ときどき唸る母である。
娘が熱を出したので、おんぶして行ったら、
「かわいい!」「ちっちゃい」「笑ったあ」と女の子が言ってくれ、
教室がなごんで助かった。
読んだのは、オールズバーグ作、村上春樹訳の絵本、
『いまいましい石』(河出書房新社)。
途中で10分を超えてしまい、読み終えてそそくさと出てきてしまったけれど、
子ども達が真剣に聞き入ってくれていたのは感じていたし、
「今年度は6年生に挑戦したい !」と思っていたので、念願叶って感無量。
時間切れで、さっと出てきたのは結果的によかった。
先生が親切心から「感想は?」と手を揚げさせてくださることがよくあるけれど、
個人的には、感想なんて言ってもらわなくてもいい。
ふと思い出したり、ぼんやり考えたり、咀嚼してくれたら、それがいいなと思う。
子ども達の、あるひとつの、読書体験に加えてもらえるだけで、
じゅうぶんに嬉しいし、光栄だ。
もうひとつ候補にしていたのは、小川未明の作品『野ばら』。
集団的自衛権の閣議決定にピタリのタイミングで、すごく迷った。
結局、絵がなく言葉だけで聞かせるには、
朗読の練習をもっとしたいという気持ちもあり、
今回は見送った。
国語の教科書で『野ばら』に出会った人は多いと思うが(光村図書だった)、
今でも教科書に載っているのだろうか__
子どもの読書体験という意味では、教科書は大きいと思う。
田中正造、アンリ・デュナンなど、
大きな流れに抗って、弱者を切り捨てまいと尽した人がいたことを、
社会の教科書では足りない部分を、国語の教科書が教えてくれていた。
勉強嫌いで赤点ばっかりとっていた私だけど、
ぼんやりと読んでいた教科書の、あの作品やこの作品が、
頭のどこかにあって、ときどき何かの拍子に、ぽろりと出てくる。
当時の担任の先生の顔と一緒に。
(一年前の長男の写真、やっぱり幼いな)
息子たちの音読を聞きながら、ときどき唸る母である。
by adusaadusaadusa
| 2014-07-02 12:01