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忘れられない一頭

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イノシシ肉をもらい続けて5年ほど。

我が家の日常的な食べ物になっている。

一頭一頭、味も匂いも違うから、手探りでその様子を受け取って、

首、ハラミ、肝臓、心臓、モモ、脚、舌、ヒレやロース部分など、どう料理するかを考えたりしている。

そんな中、先日頂いたのは、記憶に残るイノシシだった。


イノシシに限らないけれど、火入れすると特有の匂いがでる。

ほとんど匂わないものから、匂いが強いものまで様々で、

それはきっと、性別などそのイノシシが生まれ持ったものと、

食べ物、経験、寿命、死に方など、そのイノシシの人生すべてが宿っているからだと思う。

ただ、先日頂いたものは、

野生イノシシであることを疑うほど、匂いがしない。柔らかい。

〝一体この生き物は何なのだろう?〟と思った。


猟師のおじさんは軽い口調で

「メスでこまかったからやわいで~(小さかったから柔らかい)」と言っていた。

同じ言葉は、今まで何度も聞いてきたし、極端に小さいわけでもなさそうだった。

それなのに、今回のは別物だ。

食べるたびに、「このイノシシはどんな人生だったのだろう」と思った。

(*一頭から色々な部位をもらう上に、大量なので、何日も食べ続ける)


最近、料理研究家さんの撮影が増えてきた。とても興味深く、刺激を受ける。

それぞれ研究してこられた道があり、哲学があるから。


うちは素人だけど、イノシシ肉へ興味はずっと続いている。

野生動物の肉は、工夫が必要だからこその面白さもある。

ただ、先日のイノシシは、私には謎めいて感じた。


いただきます。ごちそうさま。

忘れられない一頭。

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# by adusaadusaadusa | 2017-02-24 14:50 | Comments(0)

kodomoe 2月号

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またしても遅すぎるアップですが、今回の号もとても充実の一冊でした。

毎号絵本が付録についてきますが、ノラネコぐんだんは次男のお気に入り。

話題の栗原類さんのインタビューもおもしろかったです。


今号でもコドモPHOTOギャラリー担当させていただいています。

現在次号の選考中。

応募総数がすごくて、いい写真もいっぱいで、悩み中。

締め切り守れるかあやしくなってきました。。







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# by adusaadusaadusa | 2017-02-10 15:28 | Comments(0)

山登り

昨年末、登山家の方々に会ったせいか、
なんだか無性に山に登りたくなっていた。
そして、今年の元旦。
我が家の恒例で、地元の書写山(371M)に登った。
3歳の末っ子は、今回初めて自分の足だけで登った。快挙。
〝今年はいける〟と思った。

数日後、もうちょっと高い山として、
佐賀の土器山(420M)に挑戦することにした。
ただ、ここは以前登ったときの経験から、
大人でも全身を使って登る山だとわかっていた。
ある程度手足の長さが必要で、
小さな体の娘には難しいということも、わかっていた。

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娘は登りきった。

息子たちがよく手助けしてくれた。
励ましの声かけもしてくれた。
おそらく親よりも。
反抗的な態度が増えていた長男が、一番協力的だったことには、
ちょっと感動した。私が娘を持ち上げるのに難儀していたとき、
「キツそうだね」とヒョイっと代わってくれ、頼もしく感じた。

今年は、たくさん登りたい。
家族全員で登るということは、もれなく低山登山なのだけど、
それでも十分な満足感がある。

親から離れつつある長男、まだまだ甘えたい次男、そしてイヤイヤ期真っ盛りの末っ子。
家族5人で過す時間に、山を。


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# by adusaadusaadusa | 2017-01-18 14:12 | Comments(0)

本は展開していく

先日、『コウノドリ』16巻が発売になりました。
数ヶ月前にミキハウスさんのサイトで対談させていただいた、鈴ノ木ユウさんの
人気漫画の最新刊です。今回、このオビを担当させていただきました。

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このオビに使われたのは、拙著『うまれるものがたり』で登場したご家族の写真です。
けれど、『うまれるものがたり』では掲載しなかった写真でした。
ほんのちょっとの、表情違いの方を掲載しています。

今回のセレクトを受けて、自分でも見比べてみました。
とても似ていますが、『コウノドリ』のオビには、こちらがセレクトされたことに、
なるほど、と納得します。そして、『うまれるものがたり』では、やはりあちらの
写真を選んでよかったなと思って、こういうの面白いなあと思いました。
『コウノドリ』16巻は、やっぱり、とてもよかったです。
共感がたくさんありました。


『うまれるものがたり』は、そんなに売れているわけではないのですが(笑)
今なお、お手紙をいただくなど、読んだ方からの反応があったりして、
私にとって、ちょっと特別な存在です。
そして、あの本の発売から一年経って、『コウノドリ』のオビに。
本は作り終えてしまえば、もう自分の手から離れてしまいますが、
こんなふうに展開があるというのが、おもしろさかなとも思います。

書店では、POPにも写真が使われています。
みかけたら、ぜひお手にとってみてください。





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# by adusaadusaadusa | 2016-12-26 16:28 | Comments(0)

プロダクションノート  地図が好き

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世界遺産候補『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』

ここでは、
その価値は、教会という建物というより、
教会が建てられるに至るものがたりに、価値がおかれています。

キリスト教の伝来と繁栄。そして、禁教と弾圧。
250年に及ぶ禁教期、何世代にもわたって密かに信仰が守られ
ついに信仰が認められ教会が建てられていくという、
世界的にも他に類を見ない稀有な歴史__。


今回の本は、ガイドブックでもあるので、
その役割をを果たせるように作りました。

。。。。。。。。。。。。。。。。

「世界的に類をみないことが、なぜ日本でおきたのか?」

現代を生きる私たちは、カトリック信徒の方であれ、そうでない人であれ、
多かれ少なかれこのような疑問を持つのではないかと思います。
そこに、「これが答えです」という単純なものはないと、私は考えています。
ただ、その土地の歴史や、その土地を訪れ目にする風景、そして体に感じる風などが、
多くのヒントを与えてくれます。どこをヒントだと思うかは、人それぞれですが、
そうやって多くの人々が、さまざまな目線で見て、当時の人々に思いを馳せ考えていく__。
そんな現象が生まれたらいいなと思ってつくりました。
イメージを固定化しない、単純化しない、どんどんブレていい、
「自分の目で確かめたい」と、思ってもらいたくて。

そういう意味で、力を入れたのは、「地図」と「アクセスルート」でした。
ルートを探せば、すぐに〝最短ルート〟がトップに上がってくる時代ですが、
そもそも、不便な場所が多く、最短も何もあったもんじゃないといのもあり、
私は、ルート全体が俯瞰で見えるよう工夫しました。
最短であるかどうかよりも、
どんなルートがあって、どのルートを辿ろうか、そんなふうに「道」を選ぶことも重要だと思ったのです。
ルートを変えれば、違う風景が目に入ってきます。
それは、違うヒントに出会える可能性でもあります。
「地図」は、イラスト担当のなっちゃんと、デザインの古賀さんががんばってくれました。

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          そして、

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          年表の中ある「伊能忠敬の『大日本沿海輿地地図全図』完成」の文字。
          元来、わたしは地図好きなのですが、、、
          これは、フックです。誰かが「ん?」と引っかかってくれるように。
          私の感じたヒントが、本のあちこちにフックとして入り込んでいます。
          (書ききれなかったことが多すぎて)









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# by adusaadusaadusa | 2016-12-22 12:27 | Comments(0)